建築士定期講習受講&反省会
当社は一級建築士事務所の登録をしております。
実際は木造住宅などの設計が多く、1級建築士で無ければ出来ない建物を設計することは希です。
当社には一級が私と菊地の2名、二級は田口・持田・西村・原田の4名、合計6名が在籍所属しています。
設計事務所に所属する建築士には3年に1度の定期講習の受講が義務づけられており、怠ると罰則もある厳しい物です。
持田が定期講習のタイミングが1年ずれていますが、他の5名一緒に池袋の東京土建技術研修センターにて東京土建ATEC事務局主催の定期講習を受けて参りました。
最近、ビデオ講義が多い中、講師が実際に登壇するスタイルの講習で、やはり人の講義の方が良いなと思いました。
ビデオ講義はとにかく分量目一杯詰め込んでおりますしテンポも休まる暇も無く速くて疲れますが、実際に講師が登壇するスタイルだとそこまでテンポが速くなくていいですね。
3年すると取り巻く法律なども改正されたり、昨今の情勢なども代わるのでこう言った講習は役に立つとつくづく感じました。
今回の講義で印象に残ったのは新しい法律でも工法でも無く、建築士に求められる倫理規定、法律は最低限度を定めているだけである。
それを越えた部分は倫理に基づく部分であるとのこと。
当社では誠実にお客様へ仕事を提供しておりますが、最低限度の部分を確保するだけに留まらず、法律や規定には無い内容、また最低限度であると長期にわたる使用に耐えないなど、プラスアルファの気遣いをしてまいりました。当社のこう言った取り組みが法で定める最低限度を上回る倫理規定に合致する部分であるなと感じた次第です。
手前味噌になりますが、公共建築などは建築基準法上の最低限度を上回るスペックが定められて建築されております。
長期にわたり安心して、しかも緊急時には地域住民を支える施設であることが求められるとすれば法の最低限と言うところから一歩踏み出した仕様になるのは当然ですね。
費用対効果の部分もありますが、長い目で見ると手入れをしないで済むスペックのものは結果的に経済的だったりします。
倫理規定と表現される部分にこれからも気を使い、業務に取り組んで行きたいと思います。
ついでですが、反省会を会場の近くの「鮨かず 池袋店」さんで総括いたしました。
広いテーブルを用意していただき、密にならない様気を付けながら懇親をしましたが、講義内容にに端を発した普段の業務に多く意見が出ました。
いかにも建築士どうしの意見交換であり、格調ちょいと高いなと感じました。