まる断スタジオ
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Makingまるごと断熱Studio氷川台

「既存の旧事務所」とは

  • 昭和58年(1983年)に完成41年を経過、建築確認は取っているが検査済書は無し 図面はまさに別物 違反箇所あり​ 立て直すと規模はかなり小さくなるが3階建ては可能​
  • 石神井川河川地域特有の軟弱地盤で建物に傾斜が生じている​
  • 建物外壁タイルに著しいひびが生じ内部に腐朽の恐れが​
  • 断熱など水準が低いため冬寒くて夏は2階はとてもじゃないけど過ごせない​
  • 耐震性などの信頼性は検査済書が無いため不明​
  • 設備機器ももはや現代の水準とは基本的考え方が異なります

「リニューアルするために必要な事」とは

  • 既存住宅の状況調査を行い現況の劣化を見極める​
  • 地盤対策として地盤対策が必要​
  • 建物が傾いているので対策が必要(ジャッキアップなど)​
  • サッシを含めてまるごと断熱リフォームを行い快適性を増す​
    省エネ等級G2を目標とする​
  • 耐震診断と補強設計を行い耐震性を高め、制震機能を追加​
  • 電気設備・照明設備・給排水衛生設備・換気設備・太陽光発電と蓄電器・HEMSなど含めてIoT化、スマートハウス化を図ると共に、最大の省エネルギー化を図る​
  • Cloud化した管理を行い建物管理にかかる人手を極力測る​

西側外観​

  • タイルの外壁に大きなクラックが入り中に水がしみこんでいる​
  • 部分的に花壇の土が土台面より高く盛られているところがある​​

リビングルーム​

  • 南側(石神井川)方向に最大45ミリほど傾いている​
  • 内装建材にアスベスト含有を確認しました​
  • 窓も単板ガラスで寒いです​

分電盤​

  • 時代の流れと共に改修してきた分電盤、全体の容量はOK回路数が不足​​

kitchen​

  • 奥行き60センチ!当時高級機TOTOのシステムキッチン​
  • ホーローシンクは堅くて食器が割れやすかったです(シンクはある程度弾力が必要)​

西面タイルのクラック​

  • 下地モルタルまで完全に割れてしまっている外壁​
  • 内部軸組の腐朽が心配です​​

建物の傾き​

  • 1.8mで15ミリ程傾き​
  • 床は最大47ミリ下がっているところがありました​

軸組の腐朽​

  • モルタルとったら痛んでいるところがあちこちに​

土台や柱端部がこんなに腐朽​

  • 漏水していたところはこんなにも土台などが腐朽していました​

軸組の腐朽​

  • 大きなクラックの有った所は柱にも梁にもダメージがあり入れ替えをします​

スケルトンに解体しました​

  • 建物の傾きと腐朽対策でスケルトンにしました​
  • 仮の筋交いなどを取付ながら作業は進めます​

建物をジャッキアップ​

  • 基礎が傾斜しているところは正規の高さまでジャッキアップ​
  • 土台と基礎の間はグラウトモルタルで埋めました​​

土台や柱端部がこんなに腐朽​

  • 2階梁を持ち上げると土台から柱が抜けてきます。地震でも同じ事が生じます​

土台入れ替えてジャッキ後​

  • ジャッキアップして基礎と土台下端がこんなに空いてしまいました​

土台下はグラウト材を充填​

  • グラウト材で埋めて、アンカーボルトは追加しました​

既存土間解体​

  • 既存の土間は耐圧盤になっていない 基礎と一体になっていない為一端解体撤去​

鋼管杭を55本打設​

  • 油圧単管くい打ち機で単管杭を55本打設2.5m位でくい打ち機では入らなくなる堅い川底の層まで打ち込みました10KNを想定しています​

土間コンクリート​

  • 既存布基礎にD13の差筋をして、杭の頭部に荷重がかかるよう土間コンクリートを打設しましす​
  • 耐圧盤はD13@200で組みました​​

杭載荷試験​

  • 単管杭に建物上部構造を利用して載荷試験を実施​
  • 10kn(約1t)の荷重を杭の頭部にかけました​

土間コンクリート​

DCP PHOTO
  • 最低厚さ15センチで耐圧盤コンクリートを打設​

制震テープ​

  • 構造用合板を張る前に軸組側に制震テープを貼ります​
  • 構造合板との間に入った制震テープが軸組の変異の力を熱エネルギーに変換して揺れのエネルギーを吸収し制震します​

耐力壁の様子​

  • 元々直下率のよくない建物なのですが補強設計で各継手の金物補強仕様や壁量、壁倍率など設計に従って補強していきます​
  • 重心と剛心がほぼ一致する形で1,2階の壁の仕様を決めていきました​

金具補強の様子​

  • 古い仕口に金物を取り付けましたが、理想の形でつかないところも出てきますが、工夫で代替え案を出して補強しました​

構造用合板ノボパン​

  • 規定の間隔で規定の釘を打ちます​
  • サッシ回りのふかし補強材厚さ60ミリ(断熱パネルと同厚)を気密パッキンを取り付けた上で設置​

サッシを取付​

  • 窓回り補強材にサッシを取り付けします​
  • LIXILの複合サッシTW Low-eトリプルガラス入りを取り付けします​

外壁断熱パネル​

  • まるごと断熱用パネル60ミリを外壁に取り付け​

気密テープ​

  • 窓回りとパネルの継ぎ目に気密テープを施工​

防水シート施工​

  • 防水シートを断熱パネルの上に施工​

床下断熱​

  • 床下は80ミリ厚のウレタン断熱パネルを大引き内に施工​

天井裏はブローイング​

  • 天井裏は300ミリ厚でグラスウールをブローイングして断熱します​

サイディングはり​

  • スタッフのたっての希望で縦貼りにしました​
    デザイン的にすっきりした感じはしますが、横針に比べ雨仕舞いは劣るのではと思っています​
    縦貼りの方が建築の収まり的にはいいけど、結局シールに頼っているところが多いので大差ないかもしれませんね​

外壁が完成​

  • サイディングが完成してほぼできあがったところ​
  • 黒い外壁に木目のアクセントがなかなかおしゃれに出来ました​
  • 夜景はなかなか素敵ですよ​

床下断熱​

  • パラペット、Kitchenスタジオの照明、水切りしたのライン照明がなかなかおしゃれと思います​​