ユートピアハイム 直結給水方式への切替
【工事内容】
1) 既存配管内の錆を磨き特殊塗料でコーティングする更生工事
2) 受水槽・加圧給水ポンプを必要としない直結給水方式への切替
3) 水道本管からの引込管増径工事(水道局施工)
※受水槽の解体工事は無し
【住宅形態】
RC造 4階建 32戸
受水槽(約10㎥) 加圧給水ポンプ有り 高架水槽無し
既存水道引込管40mm
水道本管最小動水圧0.23MPa
【築年数】
約30年
【工事金額】
約1200万円
【施工時期】
2021年5月~2021年7月 (約2ヶ月)
築30年程度と給水管内に多くの錆が発生している可能性があり、給水管内を研磨し錆等をキレイに清掃し特殊な塗料でコーティングする更生工事を施工いたしました。
弊社代表が開発に携わった流量計算のソフトを使用し計算した結果、今回の建物では増圧ポンプを設置せず、水道本管からの水圧のみで給水する給水方式への変更が可能と判断し施工いたしました。
【工事メリット】
1.受水槽を介さなくなる為、浄水場からの新鮮なお水を直接使用する事が可能となる
2.受水槽を介さなくなる為、維持管理費用が必要なくなる
3.ポンプが不要となった為、電気代などの維持管理費用が必要なくなる
オーナー様の希望により工事説明会を数回行った時の写真です。
弊社では工事内容やご希望に応じて工事説明会を実施しております。
既存総括メーター廻り
既存受水槽廻り
既存加圧給水ポンプ
パイプシャフト内 既存水道メーター廻り408
Before
更生工事 配管内状況
※マンション等の配管の管種にもよりますが短くて約15年長くても30~40年程で改修の必要が出てきます。
築30年程度になる多くのマンションで使用されている給水管は鉄管というもので、材質が鉄という性質上、経年により配管内側に錆が発生し「赤水・水流悪化」の可能性があります。
更生工事は既存配管を研磨し特殊塗料でコーティングする事により施工後の景観を全く変えることなく配管の寿命を延ばす事が可能です。
更生工事 研磨作業状況
更生工事 更生工事作業風景
⑩更生工事 施工状況(配管切断部)
※研磨前(上)・研磨後(中)・コーティング後(下)の写真です。
研磨前写真の茶色部分は錆となっています。
受水槽や加圧給水ポンプの維持管理をしっかりと行っていたとしても経年によりここまで配管内の状況が変化してしまう事があります。
特殊塗料は錆が出る事のない材質で配管内を全てコーティングいたします。
水道局にも申請を行い、身体に影響がない特殊な塗料を使用いたします。
直結給水切替工事 掘削状況
直結給水切替工事 新設配管状況
※青い配管が今回使用した管材【エスロハイパーAW】となっています。
○この配管材のメリット○
1)錆びることのない高性能ポリエチレンを使用しており、赤水の心配がありません。
2)管体独自の可とう性と電気融着により地震に強い一体感路を構築。30cmの強制変位にも耐えられます。
埋設配管では、2003年宮城県北部地震、2004年新潟中越地震、2007年新潟中越沖地震で被害件数がゼロという非常に地震に強く腐食もしない管材となっております。
エスロハイパーAW 性能試験
※積水化学工業株式会社
「建物配管用エスロハイパーAW」 カタログより抜粋
給水切替工事 新規メーターバイパス設置
給水切替工事 給水方式切替工事
※水道本管の配管径が現状40mmだったので、計算を行い水圧・水量が足らないと判断し、水道局への申請等を行って水道局施工(無料)で引込管増径工事を行い、50mmに増径いたしました。
補修工事 アスファルト舗装
After
直結給水切替工事 完成写真 メーターバイパス廻り
直結給水切替工事 完成写真 逆止弁廻り
直結給水切替工事 完成写真 パイプシャフト内
工事前と工事後の各部屋の水圧も大きく変化する事なく、給水方式も最良の方式に変わってオーナー様も大変満足されていました。