練馬区 光が丘パークタウン大通り南七番街団地
住宅形態:鉄筋コンクリート造 5階建×4棟、14階建×1棟 全162戸
築年数:34年
工事予算:-
施工工期:約3ヶ月
竣工年月日:2019年3月
部位:給水設備
受水槽・加圧給水ポンプ方式から直結増圧給水ポンプ方式への切替
Before
施工前の状態です。手前右側にポンプ、奥に受水槽が設置されています。
【ポンプ室】
既存のポンプは日立製のポンプが設置されています。モーター部分が露出しているのでかなり大きな作動音がします。
既存受水槽は有効容量70㎥(35㎥×2)の受水槽が設置されています。大きくて奥が見えません。
【ポンプ室裏側】
今回の改修は地中に埋設されている配管(鋳鉄管)から水道用耐震型高性能ポリエチレン管(エスロハイパーAW)にて配管を更新します。
工事に先立ち掘削の支障になる樹木を伐採します。(工事完了後に復旧します。)
樹木伐採後です。これからさらに伐根します。
【引込メータボックス廻り】
施工前の状態です。左から共用25㎜、集会所40㎜、総括100㎜、工水(現在は不使用)
【水道メータボックス内】
100㎜の水道メータです。今回の改修では8年に1度実施される水道メータ交換作業時に断水させない為のバイパス配管も行います。(100㎜水道メータ用バイパスユニットが製品として流通していない為です。)
【引込メータボックス廻り】
工事に先立ち掘削の支障になる樹木を伐採します。(工事完了後に復旧します。)
樹木伐採後です。これからさらに伐根します。
【各住戸事前水圧試験】
直結給水工事では水道局の施工要領により、タンク以下の各住戸の配管に必ず既定の水圧をかけなければなりません。
【各系統水道管最上部】
既設の空気抜弁(水道管の内部に混じった空気を排出する機能を有する弁)です。当住宅では5階と14階に設置されています。
今回の直結給水工事では水道局の施工要領により、各系統水道管最上部に設置されている空気抜弁に代わり、吸排気弁(水道管の内部に混じった空気を排出したり、水道管の内部が負圧になるのを防ぐ為空気を吸う機能を有する弁)を設置しなければなりません。
吸排気弁に取替後の状態です。
【ポンプ室】
新しく増圧直結給水ポンプを設置する為に接着系アンカーを打設します。
接着系アンカー打設後です。
増圧直結給水ポンプ設置後です。今回選定したポンプは荏原製作所 形式 75PNEGM 3.7B 3台ローテーション(2台並列交互運転方式)のポンプです。
【ポンプ室内事前配管】
ポンプ室内の配管もエスロハイパーAWにて更新します。こちらはポンプの吐出側の配管です。
【ポンプ室内事前配管】
手前配管がポンプの吸込側、奥が吐出側の配管です。
ポンプの吸込側の配管です。受水槽撤去後に空きスペースを確保する為に壁際に配管します。
ポンプの吸込側の配管です。受水槽撤去後に空きスペースを確保する為に壁際に配管します。
【ポンプ室裏側】
伐採した樹木の伐根後です。
掘削し既存の配管(鋳鉄管)を現した所です。今回の改修では中央のT字継手を撤去し上方向に新規配管を行い、右方向の配管は切放します。
T字継手を撤去し、新たに曲り継手を取付けしエスロハイパーAWを接続しています。
エスロハイパーAWにてポンプ室内まで更新します。
【引込メータボックス廻り】
伐採した樹木の伐根中です。地中部分はとても大きいです。
掘削、新設配管の支障になる為共用メータ(25㎜、40㎜)を使わなくなった工水用メータボックスに移設します。
共用メータを移設した所です。ピッタリ納まりました。
既存100㎜水道メータの2次側配管(至ポンプ室)です。こちらの配管もエスロハイパーAWにて更新します。
配管更新後です。仕切弁(ねずみ色部分)もエスロハイパーAW専用のソフトシール仕切弁を使用しています。
既存配管(鋳鉄管)に新しく継手(短管1号という名称です)を取付けしエスロハイパーAWを接続しています。
100㎜水道メータの2次側のバイパス用配管です。バイパス用配管は埋設用ステンレス鋼管(SUS 316)にて行います。丸いコンクリート製の桝の中に見えるのが排水弁です。
既存100㎜水道メータの1次側配管です。こちらの配管もエスロハイパーAWにて更新します。左下の仕切弁が水道本管につながる大元の仕切弁です。
左側の水道本管につながる仕切弁にエスロハイパーAWを接続し、更新します。
100㎜水道メータの1次側のバイパス用配管です。2次側同様に埋設用ステンレス鋼管(SUS 316)にて行います。
100㎜水道メータの1次側のバイパス用配管です。
丸いコンクリート製の桝の中に見えるのが排水弁です。
【ポンプ室】
荏原製作所のエンジニアによるポンプの試運転調整です。 いよいよ直結給水に切替ります。
旧ポンプ解体後です。大きな防振架台に乗っていました。
受水槽解体状況です。たくさんのパネルで構成されていました。
受水槽解体状況です。
旧ポンプ、受水槽撤去後です。
After
増圧直結給水ポンプ設置後です。
ポンプの振動が建物に伝わるのを防ぐ為に防振架台に乗せています。
ポンプの脈動、振動が配管を通じて伝わるのを防ぐ為にパイプサイレンサを設置しています。
受水槽撤去後の配管状況です。
受水槽撤去後の配管状況です。
配管を通じてポンプの振動が建物に伝わるのを防ぐ為に防振支持金物を使用しています。
防振効果を高める為に配管支持架台と床面の間に防振パットを介しています。
【ポンプ室裏側】
埋戻し後の状態です。
工事が完了し樹木を復旧した所です。
【引込メータボックス廻り】
整地後の状態です。左の丸い蓋からバイパス用排水弁桝、総括100㎜、集会所40㎜、共用25㎜です。錆び付いていた蓋も塗装してきれいになりました。
工事が完了し樹木を復旧した所です。