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杉並区 モリエール西荻

工事内容:受水槽・加圧給水ポンプを必要としない特例直結給水方式への切替
住宅形態:RC 4階建 ワンルームタイプ16部屋 地下ピットに受水槽・加圧給水ポンプ有り 引き込み管40mm 水道本管最小動水圧0.20Mpa
築年数:-
工事予算:約120万円
施工工期:約1ヶ月程度 2017年4月初旬~5月初旬
部位:給水設備

受水槽・加圧給水ポンプ方式から直結増圧給水ポンプ方式への切替

Before

【建物外観】

【既存加圧給水ポンプ】

【既存メーターボックス】
(上)親メーター25mm
(下)共用メーター20mm

In Progress

【事前配管】
フェンスを一時的に外して掘削しやすいようにしています。
狭いところもやり方次第なので、各状況にあった施工方法をご提案しております。

直結への切替を目指し、事前計画しておいた配管経路に新規埋設配管HIVP50Aを施工しています。

【新規メーターバイパスユニット設置】
事前にメーターバイパスユニットを設置
※メーターバイパスユニットとは
従来の受水槽方式での親メータの交換は、受水槽の貯留機能があり建物内の断水が伴いませんでした。 しかし、直結給水方式では、受水槽のような貯留機能がないため、従来どおりのメータ設置状態では、親メータを交換する時に断水を伴います。 そこで、通常流路からバイパス流路に切換えることにより、断水せずに親メータの交換をすることができる不断水メータ交換システム「メータバイパスユニット」が開発されました。

【地下ピット内コア抜き作業】
受水槽・加圧給水ポンプが地下ピット内にあるため、地下に新規の配管を通す為の貫通部が必要となりコア抜き作業を行っている様子です。

【地下ピット内事前配管】
地下ピット内を天井配管で加圧給水ポンプ二次側に接続できるように配管しています。

【新規逆止弁50A設置】
直結給水方式に変更する場合に必ず設置する逆止弁を設置します。
先に見えるグレーの配管がポンプ二次側の既存管となっており、切替日に新規配管と接続いたします。
※逆止弁とは
水の流れを一方向にのみ許し、反対方向には阻止するバルブの事です。
直結給水方式で水道本管とお部屋の蛇口までの管が一体化する事になります。
万が一、汚染された水が逆流し水道本管に流れてしまうと広範囲に大規模な被害が出てしまうので、逆流を防ぐために必ず設置する事が求められています。

【事前配管部分水圧試験1.75Mpa】
事前に配管した管に規定水圧を加え異常や変形、忍耐力を調べ安全性を確認するための作業を行います。

【吸排気弁への交換】
既存の空気抜き弁が各縦系統の最上階に設置してあるのでそれを吸排気弁に交換いたします。
吸排気弁とは給水配管が負圧になると空気を吸い込み、負圧を解消して給水先からの逆流を防止する機能と、配管内に溜まる空気を外に排気してくれる機能の2つの役割を果たす弁となっており、直結工事を施工する際には必ず設置しなくてはならない弁でもあります。

【直結切替工事】
メーターバイパスユニット一次側の切替完了後の状況。
色の変わってる箇所が接続部分となります。

既存加圧給水ポンプ二次側の配管を切り離し、事前配管していた管と接続し切替完了となります。

【保温工事】
地下ピット内の配管には保温材(ポリエチレン)を使用し、給水管の結露を防止いたします。

【電源の切り離し】
加圧給水ポンプが不必要になる為、電源の切り離し作業を行いました。
給水する際の電気代が一切掛からなくなります。

【補修工事】
メーターバイパスユニットの廻りをモルタルで補修し、より頑丈にいたしました。

After

【完成(メーターバイパスユニット廻り)】
今回の工事でかかった費用は約120万円程です。
今回の工事では地下ピット内にある受水槽・加圧給水ポンプを解体撤去しないので費用が抑えられました。
今後は毎年行う受水槽の清掃費(約5万円)・約10年でのポンプ交換費(約80万円)・電気代・ポンプの保守契約代等のランニングコストが掛からなくなり、水質も向上されたのでお客様には大変満足していただきました。
決して安くはない金額ですが、ランニングコスト等を考えた時に10年掛からずに元を取れると考えれば選択肢の1つとして自信を持ってお勧めできます。

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