国際品質規格ISO9001(2008)更新審査中6/2~3
2002年の暮れに東京理科大学サークルOBで集って飲んでいたときのことです。
私が
「建設業も今後はISO9001とか取らなきゃならない時代が来るみたいだ」
と言ったところ、
当時東芝に勤めていた後輩が
「私、早期退職に応じようと思っているの。ISOの審査員補の資格も取ったし中小企業診断士の資格も取ったので独立するわ」
同級生が
「あら、私の会社はJIAでISOの審査機関としてJIA-QAセンターというのやってるわよ」
「いまなら東京都の中小企業公社で助成金がもらえるかも」
「渡辺さんの会社でISO9001とったら?私がコンサルしてあげるわよ」
「じゃあ、私の会社で審査してあげる」
なーんて話でISO9001認証取得に向けた話はあっという間に決り、単に飲んだときの話で終らないのが理科大の連中の恐ろしさでどんどん話が進む進む。
基本理科系で到達点が見えて解りやすければ離組成前途淡々と進める。
解らないことはどんどん調べ、中小企業公社助成金応募も採択され約200万円ほどの取得資金の助成が認められました。
2003年暮れにタイムスケジュール通りに新規の審査を受けて無事に認証取得となりました。
当時の父が
「うちみたいな零細企業にはまだ早いのじゃないか」
と危惧する声も合ったが乗切ってみると賞賛してくれました。
それから12年…4回目の更新審査を受けています。
有効期限を6ヶ月残したタイミングはいつも通り。
昨年、一昨年と長年のISOの為のダブルスタンダードな部分を大きく改変して、現実の業務の中にISOを取入れようにマニュアルを大改編したので、わざわざ規格の書類を作るなどが少なくなった(ゼロではない)ので、普段の運用は格段に簡単に確実に運用出来るように変りつつ有ります。
だけど、2008年版での更新は今回で終り。
次回からは2015年版での更新となるでしょう。
2000から2008への改変と違い、規格の章立てが大幅に改変されてしまうのでマニュアルの改編が相当必要にはなりますが、規格の中身も求めてくる項目に時代の変化があり相当な対応が必要そうです。
審査にも維持にも対応にもお金が結構掛り負荷ではあるのですが、きちんとしたお客様の安全安心信頼を担保した企業となるためにはこう言う規格の導入と維持運営は必要と経営判断をしています。