「こどもみらい住宅支援事業」見据えてサーモグラフィーでわが家の断熱を診断
わが家を建ててはや30年になろうとしております。
当時と今と建築に関わる基本は変わっていませんが、コンセプトが少しずつ変わっています。
何が変わったかというと
1)建物に断熱性能がより高く求められるようになった
断熱材や断熱窓、断熱ドアなど建物を冷やさない為の設備が増えて来た
今では住宅にも省エネの診断が必要になってきています(外皮熱負荷計算など)
2)弱電設備に求められる物が変わってきた
OA機器などを収容するため家の中にもLANの配線などが必要になってきた
光ファイバーなどのインフラを収容するための設備も必要
3)発電・蓄電などの設備に対応が必要になってきた
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)など再生可能エネルギーなどを受け止める設備が必要になった
太陽光発電・燃料電池発電・蓄電池による負荷の平準化などが求められています
4)これはだいぶ日にち経ちましたがシックハウス対策による24時間換気システム
建材にも使用制限が出来、フォースター(☆☆☆☆)の商品を使うのが常識に
こんな中、わが家も「省エネ住宅ポイント」などの施策の度、少しずつ断熱内窓を入れるなど対策をして参りました。
また、3.11東日本大震災の影響で外装をやり替える際に、一部タイル部分に関しては漏水などの対策も有、断熱材を取り付けた後にサイディングを貼り、吹付部分は断熱塗料「ガイナ」などを施工して参りました。
窓回り対策で残っているのが玄関から廊下回りの部分で冬になるととにかく寒い
1)玄関ドア 一応当時のトステムでは普通のグレードのアルミ玄関ドア
そっくりアルミ製なので外が寒いときは玄関が外みたいに冷えます
2) 屋上出入口のガラス戸 アルミの框ドアだからめちゃ冷える
3)洗面所のジャロジー窓、地下室の明り取り窓、2階の廊下の窓2か所には内窓が無し…一部はペアガラスになっているものの枠がアルミなので寒いときは結露します。
ここで、省エネ改修や耐震改修などの補助制度が2021年の補正予算に組まれることになりました。
そういうわけで子育て世代以外が対象になるのがリフォーム工事です。
一番使いやすいのが断熱改修などですが手近なところは開口部の断熱です。
というわけで我が家の玄関あたりが寒いことの解消がこの補助金を使ってできるのではないかと期待をしつつ、我が家の熱負荷などをサーモグラフィで見てみることにしました。
当社にサーモグラフィーがありますので測定希望の方はお申し出ください。
寒いときは一番室内外の温度差が大きいので測定するには絶好の時期です。
まずは問題の玄関
外部から見た我が家の玄関ドア 右側の窓は地下に下りる階段の明り取り
当日の朝の気温が約5℃位でした ドアの部分は8.6℃ 右の地下室の明り取りも8.7℃と内部の熱を放出。
今度は内側から見てみます
内側はこんな感じですがサーモグラフィで見ると
周囲は20℃位あるところもあるのですがドア中心部は11℃位まで下がっているので寒いわけですね。
内部の熱が玄関ドアからどんどん逃げているのがわかりました。
玄関ドアは開口面積が大きいので32000円の補助金が出るようです。
テラス窓はすでにペアガラスの内窓(YKKプラマード)がついていますのでまあまあの断熱ができています。
同じ窓を外部から見てみます
外部の壁面と窓の部分の温度差を見ると意外と温度差が少なく内部から熱が逃げていないことがわかります。
ついでに近所のマンション見ると
これ見るとこのマンションはかなり熱が逃げているのがわかります。
こういったわけで、家という箱に窓やドアは熱の逃げる穴のような存在なのがわかります。
穴があると少しずつでも漏れて中の熱がなくなります。
ですから建物全体で穴が全くないようにするのがベストです。
今回の機会を利用してそのほか複数個所を改修し、我が家の熱の漏れる穴をふさぎたいと思います。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。