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2022/01/07雪と救急救命依頼と新年顔合わせの日の出来事

1月7日は当社の仕事始めの日です。

6日までお休みはもう長い会社の歴史でそうなっていたからなのですが、近年では年間労働時間より割り出した年間出勤日数の関係で当社が班毎の交代ではありますが土曜日営業している関係で年末年始、ゴールデンウイーク、夏休みを多めにとっているという理由もあります。長い休みを利用してまとまった旅行などをとりやすくしています。

ところで、今年の仕事始めは前日6日に降った雪の影響で7日の朝は至る所道路が積雪や凍結をしている状態でした。社員達にも仕事始めではあるが凍結したところで無理に出社せず身の安全確保を第一にと指示を出していたところでした。

実は当社の車は半分位の車が1年中スタッドレスタイアです。ここ何年か雪の影響を東京は受けておりませんでしたが、雪の度に対応するのも時間がかかるのと、当社は近隣の仕事が多く走行距離も短いことから交換時にはスタッドレスにしております。

さて、社員4~5人で3台の車を夏タイアからスタッドレスタイアに交換していると当社から50m位の所のお客様が「雪道で人が倒れて動けなくなっている。足から血が出て止まらないけど救急車呼んでも2時間以上は到着までに時間がかかると言われました。何とか助けてもらえませんですか?」と駆け込んで来られました。見ると、作業しているところから人が倒れているのが見えたので、雪ではおしりも冷たいだろうと段ボールを持って来るよう指示し、私は他の社員と現場へ。倒れているのもご近所の方でした。右足膝下からどす黒い血がたらたら垂れて道路は随分赤く染まっていました。出血部位を特定して止血か必要と判断。消防団時代から何度も受けた上級救急救命講習を思い出し、ながら作業者の1台にラテックスの手袋が合ったことを思いだし用意させ、事務所からきれいなタオルと社員が上級救急救命講習の時にもらってきた三角巾、ジーパンがまくり上げられないので切断するはさみを用意。私を含めお手伝いして下さる人に感染予防でラテックスの手袋を配り応急処置を始めました。ズボンを切断すると患部が露出。膝下10㎝くらいの所に幅1センチから1センチ5㎜くらい長さ7~8センチの裂傷がありそこから出血していました。

ともかく圧迫止血しか無いときれいなタオルをある程度たたみ、ご近所の方が持って来て下さった包帯をきつく巻いた上から三角巾を包帯状にたたんだ物で包んできつく縛りました。受傷者は社員の持って来たスタイロフォームの上に移動させ現場養生用の古毛布を2枚掛けて保温しました。改めて救急車が来ないときの搬送をどうやって何処への話になりましたが、搬送は当社のスタッドレスタイア早着中の軽バンをとにかくタイア交換をすませて置くよう指示して置いたので、別の社員が作業はすませて搬送可能な状態になっていました。受傷者をこれも資材置場にあったベニア板に載せ4人がかりで血液などの養生をした軽バンの荷台に載せました。時代劇では戸板に良く乗せて人を運んでましたがあんな感じです。近所の医院にとりあえず連れて行くも、治療が出来ないとのことで日大板橋病院まで搬送。カーナビを見ると積雪の影響で幹線道路はどこも激しい渋滞で、裏道を行くことにしました。各所雪は積もったり凍っておりましたがスタッドレスタイアにした軽バンはゆっくりですが無事に日大病院まで搬送でき、無事お医者さんに引き渡すことが出来ました。原因は凍結した道で転倒し開放性骨折をしてその裂傷が大きな傷で有ったわけです。

2時間放置しておけば命にも関わる事だったなと思いました。

社員一同で対応はさせて頂きましたが、ナベカンに来れば何とかしてくれるのではないかと皆さんが思われたから我々の所に来られたのだと思います。地域密着で仕事させて頂いて入る会社としては地域に貢献は当然のことです。その準備の一貫として10年以上前から当社にはAEDが設置されています。いざというときにはご利用下さい。ふと「頼まれ事は試され事」という言葉が頭に浮かびました。いろんな機会に我々は頼まれ事通しながら自らの評価を試されているのでしょうね。実は当日夜に何度も手当てした大きな裂傷が頭に浮かび寝付けませんでした。夜も相当更けた頃、「自分の、そして会社と言う組織の出来るだけの事がやれた」と自分に納得出来たころに眠りに入っていたようです。

これからも地域密着企業として仕事だけで無く、緊急事態などにも積極的に協力していきたいと思います。皆様もお困りの事、何でもご相談下さい。

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