平和台クリスタル217
工事内容
受水槽・加圧給水ポンプを必要としない直結給水方式への切替
既存配管内の錆を磨き特殊塗料でコーティングする更生工事
ゴミ置き場の設置を見据えてのメーター移設工事
不要になった加圧給水ポンプと受水槽の撤去工事
住宅形態
RC 5階建 21部屋 5店舗
受水槽室、加圧給水ポンプ室有り
引き込み管40mm
水道本管最小動水圧0.31Mpa
築年数:-
工事予算:-
施工工期
約2ヶ月程度(2017年8月~10月)
部位:給水設備
≪練馬区早宮二丁目≫
鉄筋コンクリート造5階建 全21世帯 テナント5店の直結給水工事及び更生工事を行いました。
こちらの建物は賃貸住宅部分21戸と飲食店、コンビニ、パチンコ店等が5店舗入っているマンションとなっていて約7トンの受水槽と給水ポンプで給水をおこなっていました。
弊社代表が開発に携わった流量計算のソフトを使い計算した結果、今回の工事で増圧ポンプを設置しない給水方式への施工ができると判断し施工いたしました。
また築30年以上と既存の給水管も古く配管内に錆が多くなっていたので、更生工事という既存の給水管内を特殊な工法で磨いて錆を落とし特殊な塗料でコーティングを施す工事を計画し施工いたしました。
Before
既存メーターボックス
既存加圧給水ポンプ
既存受水槽
In Progress
≪更生工事について≫
マンション、オフィスビルなどの給水管の寿命は約15年と言われています。
多くのマンション等で使用されている鉄管(VLP管)とは鉄管の内側を塩ビコーティングされているものという配管で経年劣化により、給水管にサビやブロック状に隆起した錆コブなどが発生すると、水の流れが悪くなったり赤水がでます。
既存の配管を隠蔽部分も含め全て新しくする事は費用も掛かり建物へのダメージや景観への影響等も考えられます。
更生工事は配管を研磨し特殊塗料でコーティングする事により更新工事より安く、また景観を変えることなく施工できます。
1)仮設給水管の設置
共有部配管の更生工事を施工する上で研磨・塗装・乾燥の作業がありその期間中は仮設の配管を各メーターに接続して各部屋に給水を行います。
2)研磨施工風景
既存部屋内の配管に研磨材を入れて錆や汚れ等を落とす作業を行います。
3)施工風景
更生工事中の作業風景
4)施工状況
研磨前・研磨後・コーティング後の写真です。
研磨前写真の茶色の物は錆となっています。
受水槽の清掃等をしっかり行い、錆びにくい管材を使用していても30年以上という年月でここまで配管内の状況が変わってしまう事があります。
5)内視鏡
部屋内の配管に内視鏡を入れて撮影した写真です。
特殊塗料は錆びる事のない材質で管と継手を一体化させる事ができます。
この写真を見てお客様も安心し大変喜んで頂きました。
掘削工事
事前配管
新規テナント用メーター廻り配管
事前配管
立ち上がり配管(屋外露出)
建物内配管
今回使用した配管材はエスロハイパーAWという配管です。
○この配管材のメリット○
1)錆びることのない高性能ポリエチレンを使用しており、赤水の心配がありません。
2)管体独自の可とう性と電気融着により地震に強い一体感路を構築。30cmの強制変位にも耐えられます。
埋設配管では、2003年宮城県北部地震、2004年新潟中越地震、2007年新潟中越沖地震で被害件数がゼロという非常に地震に強く腐食もしない管材となっております。
エスロハイパーAW性能試験
積水化学工業株式会社
建物配管用エスロハイパーAW カタログより抜粋
メーターバイパスユニットの設置
切替工事
第一バルブから新規配管(エスロハイパーAW)に切替いたしました。
事前配管部分水圧試験1.75Mpa
既存管への接続状況
受水槽解体作業風景
受水槽基礎解体作業風景
解体完了
加圧給水ポンプ解体作業風景
加圧給水ポンプ解体完了
補修工事作業風景
保温工事(グラスウール+ステンレスラッキング)
補修工事作業風景
アスファルト舗装